発音記号の”ə” とは?曖昧母音を理解してリスニング力アップ!

英語の勉強

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ə とは

“ə”はシュワ、シュワ音(schwa sound)と呼ばれる英語の発音記号のひとつです。


また、はっきりとした音の特徴がないことから曖昧母音(あいまいぼいん)と呼ばれたりもします。


なぜシュワ音əを学ぶの?

シュワを学ぶ主なメリットは以下の2点です。



見出し

・聞き取りづらいのによく使われるから

・英語を話す時のリズムがなめらかになるから

・シュワ音は非常によく使われる


ネイティブが話す母音の約3分の1はシュワ音と言われています。


また、3音節以上の単語の中にはおそらくシュワの発音が登場するかと思います。


ハナガラヘビ
ハナガラヘビ

シュワ音はありとあらゆる単語に登場しますよ!


これほど頻繁に使われるシュワ音ですが曖昧な音であるがゆえにリスニングの際には非常に厄介な存在になります。


発音が曖昧で特徴がない
聞き取りにくい

→それなのにたくさん使われている



そのためシュワ音を意識して聞いたり知ろうとすることはリスニング力の向上に役立つかもしれません。


・英語を話すリズムがなめらかになる

シュワ音を会話中に使いこなせることでなめらかな英語のリズムで話せるようになります。


例えば、atやofは発音が2種類あります。

>>2種類の発音について



以下の文を聞き比べてみてください。

・It’s not funny at all.
(笑い事じゃないよ)

atをシュワ≪ət≫で発音

atを普通に≪æt≫で発音


・Can I have a cup of coffee?
(コーヒーを1杯ください)

ofをシュワで発音≪əv

ofを普通に≪ɔv≫で発音


シュワで発音した方が言葉の流れがなめらかに聞こえますよね。(その分atやofはかなり聞こえにくいです。)


ハナガラヘビ
ハナガラヘビ

そもそもネイティブやかなり英語に慣れている人の場合、シュワ音を使った方が言いやすいんですね。


このようにシュワは曖昧で短い音なので前後の文字と音をつなげやすくし、英語のあの独特のリズムを生み出しているのです。


ə/シュワ音の特徴

ə/シュワ音には以下の特徴があります。

ə/シュワ音の特徴

・aiueoのどの母音もシュワ音になりうる


・アクセントがある場所にはつかない


まずシュワ音は、aiueoのどの母音でもなりえます。


about ・holiday ・stadium
・letter ・lemon…など


逆に言えばaiueoを曖昧に発音すると全部əになるというイメージです。


ハナガラヘビ
ハナガラヘビ

シュワ音は

曖昧な「あ」にもなるし
曖昧な「え」にもなる…

ということですね。



そして、その単語のアクセント(ストレス)がくる音は決してシュワ音になりません。


これも逆に言うと話していてアクセントがつかない脱力した瞬間にəが発生しやすいんですね。


ə/シュワ音の発音の仕方


・口はリラックス。力をぬいた状態で。
・口をぽかんと軽く開く。
・舌は前にも後ろにも動かさない
・短く弱く「あ」


発音のイメージは「ウ」とか「エ」とかでもokです。力を抜いて曖昧に発音しましょう。


ですが、シュワ音にはこれぞ正確な音!というものがありません。


そもそも気合を入れて練習はしなくてもok!発音をさぼるくらいでちょうど良いかと思います。


ə/シュワ音が省略されるパターン

いくつかの単語ではシュワ音の発音が省略されることがあります。


例えば

passion“という単語はoの発音記号がəなのですが、əを発音せずにsiからそのままnの音にいったりします。


また

camera“という単語は
əが省略されることが多いです。



発音記号が

kˈæm(ə)と書かれているのは発音を省略してもいいよ!という意味でəがカッコ内に表記されているのです。


ハナガラヘビ
ハナガラヘビ

会話中にゆっくり言う時などはəが発音されたりしますよ。


ə/シュワ音はどんどん増えている!?

近年ネイティブの間では言葉をより短く、言いやすくする傾向があります。


その結果シュワ音が使われる機会がさらに増えているようです。


つまり、əの発音を含まないのにいろいろな言葉がəで発音されたりしているのです。




例えば“kind of”の発音は短縮され、シュワ音が含まれることがあります。

通常の発音kάɪndəv

短縮された発音kənəv

文章になるとよりわかりやすく短縮されているのを実感します。


・It’s kind of cool.

通常の発音kάɪndəv

短縮された発音kənəv


ですので、テキストなどのきっちりした音源だけではなくネイティブが自然話している英語も時々聞いてみることが大切です。


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