私は2022年に完全初心者から英会話を始めました。週1ペースで対面の英会話レッスンをしてきましたが会話力に伸び悩んだので、2023年2月からカランメソッドを始めることに。
留学経験などは一切ない純日本人の私がカランメソッドを1年やってどのように英語力が伸びたかをまとめてみました。
1年間の受講ヒストリー
プラットフォームはネイティブキャンプ を利用しています。
◎レベルチェック結果:Stage4からスタート
→難しいのでStage3に変更
→それでもきついのでStage1に変更
~Stage6までひたすら頑張る
◎6の途中で難しく感じてきたのでStage3に戻る
→4→5→6(いまここ)
1年で進めたのは”ステージ6“まででした。
ただし1度戻ってStage3/4/5を2回やったので、戻らなければもう少し進んでいたかもしれません。
ペースは毎日1レッスン~少なくても週に5回は受けるようにしていました。
最初のころは慣れるまでかなりレッスンに苦戦し、ステージも結局1まで下げてのスタートに。その頃のエピソードは以下にまとめています。
カランで英語を喋れるようになった?
結論から言うと、私はカランメソッドのおかげでだいぶ話せるようになったと思います。
この”話せるようになった”というのは、ネイティブレベルでぺらぺらに話せるようになったという意味ではありません。
この1年、カランメソッドのおかげでしっかり英語力がアップしたと思うという意味です。
もちろん今日までの成長の全てがカランメソッドだけのおかげではありませんが、文法を学ぶ教材としてはカランしかやっていないので、私の英会話学習の基礎を支えているのは確かです。
・現在の英語力
現在の私の英語力ですが、検定試験などは受けていないので具体的な数字は出せないです…
ただ、この前イギリス人の知り合いの方と2hくらいスタバでお茶したときは普通に過ごせたので日常的なテーマの友達感覚な会話であればまあ話せる、くらいとしておきます。
ちなみに字幕なしで洋画やアメリカのテレビ番組をみるのはまだ難しいですね。言ってることは何となくわかる、といったところでしょうか。長く、速く、べらべら喋られたらお手上げです。
あまり正確なテストにはならないのですが、Native Campでできるスピーキングテストはこんなふうにスコアが変化しました。
文法と語彙はかなり伸びました。特にカランは文法の勉強としてやっていた部分が強かったので効果を感じることができました。
1年で起きた変化
ではこの1年で何がどう変わったかをみていきましょう。
話せる英語のレベルがアップ
前:中学程度の英語を拙く話せる
(読み書きなら高校中級程度までok)
→高校中級程度まで割と普通に話せるようになった!
文法を考えながら話すことが減った
前:常に頭の中で単語や文法があっているかを考えながら話す
→考えるより先にまず何か言うようになった!
脳内で翻訳する作業が減った
前:単語を頭の中に並べてさらに翻訳してから理解
→聞こえたら翻訳作業なしでダイレクトに理解できる英語が増えた!
変化①話せる英語レベルがアップ
まず、話せる英語のレベルはしっかりアップしました。
以前は、読み書きなら高校レベルくらいまでいけるけど喋れるのは中学レベル(しかも拙い)といった感じでしたが
1年カランを継続してからは、高校中級程度も割と普通に話せるようになりました。
もちろんいまだに文法を間違えまくりながらしゃべっていますが、流暢さや自信が全く違います。
カランレッスンでは話すQ&Aが決まっているので最初は「すでに決められている文章を言うだけで話す練習になるのかな」と思うこともありました。
しかしレッスン中はとにかくいっぱい英語を声に出すことができますし、答えを少し急かされるルールもあってか、しっかりと”話す練習”はできていたんだなと感じました。
今はまだステージ6なので、全ステージ終了のころにはもっとレベルアップしていることが期待できます。
ですので私のように”読み書きは少しできるけど話せない”という人は、一度カランを試してみる価値があると思います。
変化②文法を考えながら話すことが減った
カランメソッドをやる前は、何か言う時いちいち頭の中に英単語を並べ、文法が合っているかを確認しながら話していました。
異常に文法の正確さを気にしていて、少し話すだけでかなり頭が疲れてしまっていたのを覚えています。
それが今では考えるよりも、しゃべるのが先になることが多いです。
例えば説明が難しいこととかでも、あまり深く考えずにパッと思いつく英語を使ってまず答えるようになりました。
もちろん文法とかは結構間違えてますが…言葉は前よりどんどん出てきます。どうしても言葉が出てこない時でもスムーズに先生に質問できるようになりましたし、知っている言葉だけでなんとか伝えられることも増えてきました。
カランレッスンではスピーディーに答えなくてはいけなので、いちいち頭の中で並べている暇がありません。そのためこのような効果がみえてきたのでしょう。
このように文法の正確さには課題が残りますが以前よりも自然と出てくる英語が増えた、という効果を感じることができました。
そのため「話すときいつも頭の中に英単語を並べていてあんまりすらすら話せないな」という人はカランメソッドが役に立つかもしれません。
変化③脳内翻訳作業が減った
これは英語を聞いているときですが、頭の中で日本語に翻訳しなくても相手が何を言っているかをダイレクトに理解できることが増えました。
以前は誰かの話を聞いていても、聞こえた単語を文字で頭の中に並べる→翻訳するという工程を踏むのが基本だったのを覚えています。
これはカランが”英語だけで英語を学ぶ”といったダイレクトメソッドなので、それの効果かもしれません。
注意した方がいいこと
続いてこの1年で気づいた”注意した方がいいこと”をご紹介します。これらは実際に筆者が経験したことになります。
注意した方がいいこと
・自分で答える意志を忘れない
・喋る時は内容をイメージする
・実力とステージのレベル差に注意
・自分で答える意思を忘れない
カランでは講師も同時に答えを言うことで生徒の回答を補助しますが、常に自分で答える意識を持つことがとても大切です。
慣れないうちやどうしてもわからないときは、もちろん講師の回答を聞いてから素早く自分も後に続きましょう。
しかし自分ひとりで答える意識が全くなく、常に講師の答えを聞いてから後に続いているだけ状態はNGです。
いつか一人でも言えるようになるために練習をしているのに、これでは”相手の言ったことをリピートする練習”になってしまっています。
しかしカランは、講師の言ったことをリピートしているだけでも「なんだかたくさん英語を喋れた!」と満足してしまうといった落とし穴があるのも事実。
そうならないように、カランレッスンを受けるときはしっかり自分で答える意思を忘れずに取り組みましょう。
カランメソッドはどのような姿勢でレッスンに取り組むかで効果が大いに変わる教材だと思います。
・内容をイメージして喋る
次に注意したいのが、答える際に言っている文章の内容をきちんとイメージすることです。
これを意識しないとレッスンでどれだけ早く正確に答えを言えていても、習ったことが身につきにくいかもしれません。
なぜなら自分が発している英語とその意味がきちんと結びついていないからです。
例えばWhat color’s blood?(血の色は何色ですか?)という質問に対して「Blood’s red.」と答えるときは、”血液“とか”赤“という色を頭の中にしっかりイメージするということ◎
※喋りながら日本語に翻訳するという意味ではありません。
レッスンはスピーディに進むので、ついていくために”教科書に書いてあることをただやりとりするレッスン”となってしまいがちです。
いつも完璧にできなくていいので、しゃべっている内容をクリアにイメージすることを意識してレッスンに取り組んでみましょう。
私も前はスピードに乗ってつっかえずに言えてればokみたいに思ってました。でも普段話すときって伝えたいこと(イメージしていること)がまずあって、それからしゃべりますよね。だからカランでもその質問/回答文が示しているイメージや内容が大事だと思うんです。
・実力とステージのレベル差に注意
最後に”自分が話せる/理解できる英語のレベル“と、”自分がいるカランのステージのレベル“の差が開きすぎないように注意しましょう。
カランのステージはレベル順に1から12まであるので、今いるステージが終われば次に進むことができます。
しかしだだステージを進めることだけにこだわってしまうと、実際に話せる/理解できる英語に対して今いるステージのレベルがどんどんあがってしまいレッスンがしんどくなってしまうかもしれません。
大事なのはステージ12まで進めることではなく、各ステージの内容をしっかり自分の中に定着させることです。
ですので自分の理解度を確認しつつ時には下のステージに戻ったり、同じステージをやるなどして内容を体に染み込ませるのが大切です。
私もステージ6の途中で3に戻ってやり直しましたが、前よりすらすら言える英語が増えました。カランはステージを飛ばして進めることはできませんが、下のステージに戻ることは可能なのです◎
その他筆者が思ったこと
・年単位で継続しやすい教材だと思った
・リアルな英語との差は自分で補う必要あり
・a/the/複数形の感覚はあまり養われず
・年単位で継続しやすい教材だと思った
自分でも驚いたのが、ほぼ毎日1レッスンのペースで1年も飽きずに続けられたことです。(最初は慣れるまでしんどかったので嫌になるときもありましたが)
カランは全12ステージ(+ビジネス)なので1つ終えてもまた次がありますし、1ステージ修了まで意外と時間もかかります。
コツコツレッスンをこなしていき、あっという間に1年間の努力を積み重ねることができました。
やっぱり”続ける“ことが一番難しかったりするんですよね。その点カランは集中して続けやすい教材だと思いました。少しずつ難易度が上がる作りなのも楽しかったです。
また、英語を発話できる量が他の教材と全然違うのでレッスン後の満足度が高かったのも続けられた理由の一つかもしれません。
このように、カランメソッドは超長期のスパンで集中して取り組める点がいいと思いました。
すでにある程度話せても、英語を忘れないためにずっとカランを何周もしてやり続ける人もいるらしいです。そういう意味では永遠に取り組める教材ですね。
・リアルな英語との差は自分で補う必要あり
様々なうれしい効果はありましたが、この1年で身についた英語と実際にネイティブが話す英語はやはり少し違います。
日本語でもそうですが、家族/友人同士で話す口調と教科書で見かける会話の口調はやっぱり全然違いますよね。
カランメソッドという教材で1年学んできた私が今話せる英語はどうしても教科書ベースの口調です。
それは別に間違っている英語というわけではありませんが、もっともっと自然な口調にしていきたいというのが本音…
そのためには、カランメソッドだけでは不十分だったなと思いました。
ですのでカランだけをひたすらやるのではなく、ネイティブのリアルな会話からも学ぶ時間をきちんと作るのが大事です。
とはいえ教科書通りにネイティブが日常で使うフレーズもたくさんありますよね。
カランで習ったフレーズが全然関係ない教材や動画で出てくると、「あ!習ったやつだ」となるのでかなり頭に入ります。
カランで学んだことを、カラン以外の場で見つけるためにもリアルな会話から英語を学ぶ時間を今後は積極的に作っていきたいです。
・a/the/sの有無は使い分け△
過去の記事でも言及し続けているのですが、
・a/the
・複数形のs
を感覚的に使う力に関しては1年カランを継続してもあまり身についていないと感じました。
もちろん文法のルールとしてはなんとなく理解していますが、”感覚的に使いわける”ことができません…
例) a/theの使い分け
“the price of a meal“
(食事の料金)
→aもtheもつけずに言ってしまう
→「the meal 」と言ってしまう
そもそも間違えて言ったところで文の意味がどう変わるのかよくわかっていない…
例) sの有無
I’ve always kept my promises.
(約束はいつも守ります。)
→promiseにsを付けるとか付けないとかいう感覚がまずないのでpromiseと言ってしまう
特にmeaning,dream,surpriseなど動物や物以外の名詞は、sの有無がよくわからない
もちろん正確に答えていることもありますが、
・教科書にそう書いてあったから
・質問内で複数形で言われているから
・そういうルールだから
そうしているだけなとこがあります。
もっとネイティブのように、無意識でパッと使い分ける感覚を身につけたいのですがこの感覚はカランで養うことは難しいのではないかと思いました。
・
a/the/sの有無は講師も見逃しやすいミスなので、間違えて言ってしまったとしても指摘されることが少ないのです。
カランやるならこの2校
カランメソッドができる英会話スクールはいくつかありますが、個人的にはこの2つのどちらかがおすすめです。
・ネイティブキャンプ
受け放題で人気のネイティブキャンプですが、カランメソッドのレッスンはその対象外でコインの購入が必要になります。
しかしカラン受け放題オプションを付けることができたり、LIVEレッスンを活用すれば実質コイン不要でカランができるなど、たくさんカランレッスンを受けても費用がかさまないシステムがそろっています。
そのため”なるべくお金をかけずにたくさんカランレッスンをしたい“という人におすすめです。
他のスクールだとフィリピン人講師のみがカランメソッドに対応していることが多いですが、こちらではネイティブの講師ともカランレッスンが可能なのも大きなポイントですね。
デメリットとして、カランメソッドのルールをきちんと理解せず自分なりのやり方で進めてしまう講師が結構いる点が挙げられます。
また読み上げられた文章を書き起こす”ディクテーション”はレッスン内でやらず各自でやることになっているので、講師と一緒にディクテーションしたいという人には向いていないでしょう。
公式サイト
ネイティブキャンプ
・QQEnglish
カランメソッドを教えるには講師にもかなり高い実力が求められますが、QQEnglishには指導力/英語力のある講師がそろっているのが魅力です。
どの講師を選んでもルールに忠実なカランメソッドを安心してできるので、トレーニングが行き届いているのが窺えます。
ディクテーションもレッスン内で講師と一緒にやるので、サボらずしっかりカランのカリキュラムをこなすことができますよ。
デメリットとして、人気講師を選ぶほど/たくさんレッスンをするほど費用がかさんでしまう点が挙げられます。
QQEnglishは月額ポイント制なのですが、人気講師ほど予約に多くのポイントが必要です。
そのためハイペースで毎日何コマも受講したり、毎回高ポイントの講師を選んでいるとすぐにポイントの追加購入が必要になってしまうでしょう。
そのためなるべくお金をかけずにたくさんレッスンをしたい人にはあまり向いていないといえます。
公式サイト
QQEnglish
2社のより詳しい違いはこちらで解説しています。
最後に
いかがでしたか?
個人的にはカランメソッドで英会話力のアップをかなり感じることができたので、今後も自分のペースで継続していきたいです。
ステージ1はIt’s a pen程度のレベルから始まるので、超初心者でも問題なく始められます◎
ある程度話せる人でもより英語力を高めたり、キープするのに役立つと思うのでどのレベルの人にでもおすすめできます。
気になる方は無料体験やレベルチェックテストなどでぜひ試してみてください。最初は難しいかもしれませんが続けることが大事です。
カランメソッドについては他にもいろいろ記事を書いていますのでそちらも併せてご覧くださいね。
以上、NEラボでした。
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