現在完了形の使い方と例文

現在完了形とは

現在完了形とは
過去と現在とのつながりを表す
動詞の時制です。

以下の意味があります。

現在完了形の文の作り方

<現在完了形>	・主語＋have/has＋過去分詞~
<否定文>	・主語＋haven’t/hasn’t＋過去分詞~
<疑問文>	・Have/Has＋主語＋過去分詞~

過去分詞の一覧はコチラ

短縮形の発音

ネイティブの間では
主語とhaveがくっついた
短縮形で表記/発音されることが多いです。
目と耳を短縮形に慣れさせておきましょう。

	短縮形
I have	I’ve been
You have	You’ve lived
We have	We’ve seen
They have	They’ve passed
He has	He’s eaten
She has	She’s eaten
It has	It’s snowed
Ken has	Ken’s spent
The car has	The car’s arrived

経験

まず、現在完了形は
過去のある時点にしたことがある
行動や状態＝”経験“
を表します。

<例文>

• I have been to America.
  (私はアメリカに行ったことがあります)
• I have walked this road before.
  (前にもこの道を歩いたことがある)
• We haven’t eaten Sashimi.
  (私たちは一度も刺身を食べたことがない)

• Have you ever been abroad?
  (これまで海外に行ったことはありますか？)
• He is the best dancer I have ever seen.
  (彼は私がこれまでみてきた中で一番のダンサーだ)
• She has won the gold medal three times.
  (彼女は3回金メダルを獲得したことがある)
• Home burglary has already happened five times around here since last month.
  (このあたりで空き巣事件が先月からもう5件も起きている)

継続

・これまでずっと～してきた

また、現在完了形は
過去に始まり現在も続いている
行動や状態＝”継続“
も表します。

<例文>

• I have lived in Tokyo for 10 years.
  (10年間東京に住んでいます。)
• We have been married for fifty years.
  (結婚して50年たちます。)
• It has been called one of the most difficult languages to learn.
  (それは最も難しい言語と呼ばれてきました。)
• She has supported him as his secretary.
  (彼女は秘書として彼をサポートしてきました。)
  

完了

・ちょうど～したところだ
・すでに～した

過去にした行動や状況のなかでも
つい最近、又はもうすでに
完了したことを表します。

• I have just arrived at the station.
  (ちょうど駅に着いたところです)
• I have already eaten a snack.
  (すでにおやつを食べてしまった)
• Has she already left home?
  (彼女はすでに出発してしまいましたか？)
• I haven’t finished my homework yet.
  (まだ宿題を終えていない)
• Haven’t you finished your home work yet?
  (まだ宿題終わってないの？)

変化

そして、現在完了形では
過去の行動による現在の状況の
“変化“を表すことができます。

過去形との違いはコチラ

<例文>

• I have lost my keys.
  (カギを失くした)→今もカギがない
• He has broken his legs.
  (彼は足を怪我した)
  →今も怪我をしている状況
• I have read the book.
  (本を読み終えた)
  →読んでいなかったけど読み終わった

過去形と現在完了形の違い

・現在との関連があるか
・いつ/どこは過去形
・いつから/期間は現在完了形
・でも基本的に過去形でok.

現在完了形は
私たち日本人からすると
過去形との違いが非常に分かりにくいです。

結論から言うと
時制やニュアンスなど
細かいことを気にせず
“～した”という過去に起きたことは
基本的に過去形で大丈夫です。

ですがこの機会に
違いを知ってみるのも
おもしろいかもしれません。

違い①現在との関連

まず、
現在との関連についての違いが
挙げられます。

• I lost my keys.
• I’ve lost my keys.

“カギを失くした”
という2つの例文で違いをみてみましょう。

	<過去形> I lost my keys.	<現在完了形> I’ve lost my keys.
現在との関連	なし。(もしくは薄い)	関連あり
今カギを…	持ってるかもしれないし 持ってないかもしれないし、 取り替えたかもしれない	今も持っていない (現在もその状況が 続いてる)
例えば 後に続きそうな セリフ	I lost my keys. →It was shocking. (びっくりしたよ)	I’ve lost my keys. →I need to make new one. (新しいの作らなきゃ)
言いたい事	失くした、という 過去に起きたこと	失くしたから今こうだ、 という状況の変化

冒頭で説明した通り
過去完了とは
過去と現在とのつながりを表す
動詞の時制です。

そのため過去形との違いとして
現在との関連
という点が重要になってきます。

ですが
単純にカギがないことに気づいて
「あ、カギ失くした」
という場合過去形を用いて
I lost my keys.
で問題ないのです。

違い②「いつ」なのか「いつから」か

次に
“何に焦点をあてているか”
という点での違いもあります。

“カギを失くした”
ということについて言う場合、
以下のようになります。

	過去形	現在完了形
いつ？	◎ I lost my keys yesterday. 昨日カギを失くした	△I’ve lost my keys yesterday.
どこで？	◎ I lost my keys at a bar. バーでカギを失くした	△I’ve lost my keys at a bar.
いつから？	× I lost my keys since yesterday.	◎I’ve lost my keys since yesterday.
期間は？	△I lost my keys for a week.	◎I’ve lost my keys for a week.

◎→最適な文章
△→話の流れによって使う場面は存在するが
◎の方がシンプルで最適
(でもまあ別に伝わる)
×→文としておかしい

表にある通り、
「いつ」や「どこで」
カギを失くしたのか
を言う文章は
過去形が最もナチュラルです。

対して
「いつから」や
「どれくらいの期間」
カギを失くしてる
という文章は現在完了形が
最もナチュラルです。

過去分詞一覧

覚えておきたい基本的な
動詞と過去分詞です。

原形	過去形	過去分詞
is / are	was / were	been
do（する）	did	done
come（来る）	came	came
go（行く）	went	gone
give（与える）	gave	given
get（手に入れる）	got	gotten
have（持つ）	had	had
eat（食べる）	ate	eaten
hear（聞く）	heard	heard
leave（去る）	left	left
say（言う）	said	said
speak（話す）	spoke	spoken
tell（伝える）	told	told
see（見る）	saw	seen
take（持っていく）	took	taken
buy（買う）	bought	bought
choose（選ぶ）	chose	chosen
write（書く）	wrote	written
understand（理解する）	understood	understood
cut(切る)	cut	cut
sit（座る）	sat	sat
sing（歌う）	sang	sung
wake（起きる）	woke	waken
run（走る）	ran	run
put(置く)	put	put
teach（教える）	taught	taught
become（なる）	became	became
bring（持って来る）	brought	brought
draw（描く）	drew	drawn
fall（落ちる）	fell	fallen
read(読む)	read (レッド)	read (レッド)
set(セットする)	set	set
sleep（眠る）	slept	slept