筆者はカランメソッドを2023年の2月に始めました。とりあえずステージ1から12まで全制覇目指してます!
カランメソッドとは
カランメソッドはイギリス発祥の英語学習方法です。
徹底的に反復するよう設計されており、他の学習方法と比べ4分の1の学習時間で英会話を上達できるとも言われています。
日本語(母国語)に訳さず、常に英語で英語を勉強するので”ダイレクトメソッド”と呼ばれています。
具体的に何をするのか
ものすごくざっくり言うと、以下のことをやります。
・講師が質問を2回言う
・生徒はそれに対し即座に答える
(生徒が答えるとき講師も同時に答えを言う)
↑このセットをなるべく速いテンポでひたすらやります。おそらく実際に行われている様子を見た方がわかりやすいと思うので以下の動画を参考にしてみてください。
ちなみにこの質問と答えはあらかじめ決められていて、テキストに書かれています。生徒が答える時はテキスト通り答えないといけないので、1句でも違う場合は講師がその場で訂正するというわけです。
Yes/Noを選んだり、自分の意見を言う質問もありますが基本は”質問に対して指定された通りに答えていく教材“と思ってよいでしょう。
レッスンのルール
ただこれをやるだけなら何だか簡単にみえますが、カランメソッドはレッスン中に守らなくてはいけないルールがいくつかあります。
-主なルール-
①教科書をみてはいけない
②講師はナチュラルスピードで話す
③フルセンテンス&質問と同じ構文で答える
④間違いは即訂正される
⑤質問禁止
⑥講師は質問を2回読み、答えを補助する
この中の”教科書を見てはいけない“と”講師はナチュラルスピードで話す“の2つが特にレッスン難易度をあげています。
教科書をみないので文字情報は一切なし。耳だけを頼りにして講師が言ったことを理解しないといけませんし、ナチュラルスピードはかなり速く感じるでしょう。
まあこれが逆にいいトレーニングになるのです。
各ルールの意味などは以下の記事で細かく解説していますので合わせてご覧ください。
どんな効果が期待できる?
人によって感じる効果は様々かもしれませんが、カランメソッドを継続して私が個人的に感じた効果はこちらです。
・文法を考えながら話すことが減った
・頭の中に文字を並べることが減った
・ナチュラルスピードに耳が慣れた
・流暢さがUP
以前まで私は、話すときに文法の正確さをとても気にしていて「過去形だからedつけて、複数だからsつけて…」のようにいろいろなことを考えながら話していました。
しかしカランのレッスンでは質問にすぐ、素早くこたえなくてはいけないのでそんなことをしている暇はありません。
そうして鍛えているうちにフリートークの時でもだんだんと文法を考えることが減り、考えるよりも先に何か単語を言うようになってきました。
文法の正確さを考えて話すより、思いついた言葉を発することが自分の中で優位になってきた…みたいなイメージです。
また、以前は常に文字を頭の中に並べながら話していたのですがカランレッスンではそれもやっている暇はありません。
そのためだんだんと意識が文字から音に向かうようになり、音で覚えられる英語も増えてきました。
音で覚えた英語は、何も考えずにパッと言えることが多いので助かります◎
いろいろ考えなくなった分フリートーク時の流暢さも良くなりましたし、レッスンを重ねるごとにネイティブスピードというものにもだいぶ耳が慣れました。
もちろん全てがカランメソッドだけのおかげではないですが、カランメソッドをやったことがない人(特に初心者の人)は試せば何か良い効果が表れるのではないかと思います。
やっぱり継続が大事ですね。とりあえずは1カ月くらい毎日やってみるのがおすすめです。継続日数ごとに詳しい効果も記載しているので気になる方は以下の記事をご覧ください◎
・1か月目の効果
・3か月目の効果
・6ヶ月目の効果
・1年継続の効果
1レッスンの流れ
◎1レッスンの流れ
①Daily Revision(復習)
→②New Work(新しい内容)
→③Reading(音読)/ Dictation(書き取り)
①DAILY REVISION(前回の復習)
レッスンはまずデイリーリビジョンから始まります。
このパートでは前回習った部分を復習としてもう一度行います。(前回の進み具合によっては前々回の部分も入っていたりします。)
最も大事な”復習”の部分になります。質問→回答のみで、単語やフレーズの説明はありません。
②NEW WORK(新しい内容)
前回の復習が終わったら、新しい内容を学ぶNew Work(ニューワーク)です。
ニューワークは
新しい単語の確認→質問と回答
という流れになっています。
まず新しい単語(又はフレーズ)を講師に続いて発音します。
講師がその単語(又はフレーズ)の意味を説明するのでしっかり聞きましょう。この説明の中に次にされる質問&回答のヒントも入っていることが多いです。
説明が終わったらその単語を使った質問がいくつかされるので、答えていきます。
質問と回答が終わったら、また新しい単語の確認と説明の時間です。そしてその単語を使った質問と回答→新しい単語→質問と回答→…の繰り返しになります。
③READING(音読)/DICTATION(書き取り)
最後にリーディングとディクテーションです。
レッスンの最後の5分ほどでこの2つのうちどちらか1つをやることが多いです。
リーディングはその名の通り、質問と回答文を”読む”ということをします。唯一テキストを見てokな時間です。
ディクテーションは”書き取り”です。講師が英文を読むので何と言ったかを聞き取り、文字に起こします。
これらの3つうちデイリーリビジョンとニューワークで1レッスンの8割の時間を占めます。
また、各ステージが終了するごとにそのステージの総復習としてFull stage revisionが行われます。
そこでは質問と回答を、最初から最後までもう一度おさらいします。
①~③を繰り返して最後のページまで行ったら総復習、それも終わったら次のステージへGo!
カランを選ぶメリット
・効率がいい
・とにかく集中できる
・復習が多い
・効率がいい
カランメソッドは25分の1レッスンの中で、様々なことを同時に学習/練習することができます。
-カランで学べる/練習できること-
・聞く,話す,書く,読む
・文法
・単語
・短縮形
・発音
・前回の復習
複数の教材やレッスンをやらなくても、これ1つでいろいろできるので“効率がいい教材”と言えるでしょう。
例えば”文法”の教材は、基本的に単語や文法しか勉強できませんよね。カランメソッドはリスニングやスピーキングも練習しながら文法の勉強ができるイメージです。
開始ステージさえ選んでしまえば、あとはひたすら進めていくだけでok。学習計画やカリキュラムなども考える必要がないのも魅力的な点の一つですね。
そのため効率重視で”基礎となる教材”を何かやりたいのであればカランメソッドはかなりおすすめです。
・とにかく集中できる
カランレッスン中の25分間は、聞いてるか、答えてるか、読んでるかのどれかでとにかくたくさんのことをやります。
“空白の時間”がないのでかなり集中できて、あっという間だと思います。
基本的にナチュラルスピードで話す講師の説明や質問を聞いていないと答えられないですから“集中せざるを得ない”とも言えます。
話すテーマに困ったりタイピングしてもらう無駄な時間がないのです。答える時も、もたもたしてたら先生が先に答えを言ってしまいます。
そのため学習量や発話量でいえば通常のレッスンよりかなり多いと思います。
そのためレッスン後の満足度や1つのステージが修了したときの達成感もかなり大きいです。
・復習が多い構成
学習で大切なことは復習、反復です。
カランメソッドは過去に習ったことをたくさん復習できる構成となっています。
①まずは前回の復習
②NewWork(新しい文法、単語)
③過去ステージの文を読んで復習
又は書き取りをして復習
④ステージ終了後はそのステージ総復習
⑤偶数ステージ終了後は前ステージのミニ復習
→Newwork以外はほぼ復習!
更にNewWorkの中でも過去に学んだフレーズなどがいい具合に時間差で出てきます。
反復が大事という考えのもと、かなり計算して作りこまれた教材といえるでしょう。
ちなみに筆者はレッスン前にNewworkは自習します。しないとレッスンにならないくらい理解できないので…泣
カランがおすすめな人
カランメソッドを特におすすめしたい人はこんな人です。
・読み書きできるけど話せない人
・今の英語力を落とさないようにしたい人
・読み書きできるけど話せない人
英語を”ある程度読み書きすることはできるけど話せない“という人はもしかしたら多いかもしれません。
そういった人はそもそも英語を声に出すことにも慣れていない状態だと思いますが、カランメソッドは1回やるだけでもかなり”英語を発話した”と感じることができると思います。
他の教材をやるよりも英語を口に出す量が圧倒的に多いので、”英語を声に出す”ということにはすぐに慣れて次のステップへ行けるでしょう。
通常の教材は穴埋めを考えたり、講師の説明の時間が長かったりなんだかんだ話していない時間が多いです。でもカランは本当に息つく間もないですよ。
また話す練習をするにしても、いきなりフリートークだと難しいですよね。
カランメソッドは初心者でも取り組める+内容が濃いので、スピーキング初心者が英語を鍛えていくのにかなりおすすめの教材となっています。
・今の英語力を落とさないようにしたい人
今ある程度話せる力があるけど、最近英語を話せる環境から遠ざかっているから実力を落とさないようにしたい!という理由でカランメソッドを続けている人は結構多いです。
カランは大事な基礎を凝縮してあるので、カランの内容さえしっかりやり続けていれば必要最低限の英語力はキープすることができるでしょう。
基礎的な内容とはいえレベルは12段階あります。上のレベルほど質問が複雑で長くなり自分の意見を答える問題も多くなっていきます。
このように英語を忘れないように何かで補いたい、という人はカランを始めてみてはいかがでしょうか。
カランのデメリット
・慣れるまで少し難しい
・高いスキルを持った講師が必要
・地味でつまらない
・慣れるまでは少し難しい
カランメソッドはステージが1から12(+ビジネス)まであり、易しいものはbe動詞から始められます。そのためレベル的には初心者の人でも問題ないでしょう。
ですが先述した通りカランレッスンには特有のルールがあり、基本的に自分のペースで答えたり質問したりできません。
そのため最初のうち(特に初心者)はレッスンについていけなくて難しく感じる可能性が高いです。慣れるまで時間がかかるかもしれません。
でもその分高い効果が期待できるという事で、世界中の人に学ばれているメソッドです。
筆者も最初は速さがきつかったです。読み書きでは簡単に理解できるレベルの文でもカランだと意外とできないもんですよ。でも継続すれば慣れるはず!
-速さがきつくて挫折した話-
・高いスキルを持った講師が必要
教える側もなかなかやることが多いのがカランメソッドです。
速いテンポで授業が進むうえに、生徒と同時に答えを言い、その流れの中で小さなミスでもみつけて指摘できなくてはいけません。
また、生徒がうまくできないときの対応力=人柄も重要ですしその講師との相性も人によって違うでしょう。
そのため、自分と相性が良くかつ英語力と指導力の両方を兼ね備えた講師が必要なのです。
ですがそういった講師は意外と少ないですし、いたとしてもおそらく人気で予約が取りづらかったりするかもしれません。
講師はなるべく妥協しない方がいいので、いい講師をみつけられるようにしましょう。
・地味でつまらない
カランメソッドはあらかじめ決められた質問を聞いて、答えるという事をひたすら繰り返します。
感情を伴うような自由な会話のやりとりではないので、言ってしまえばかなり機械的なレッスンです。
“楽しい”という感じのレッスンでもないので、人によってはかなりつまらなく感じるかもしれません。
面白くはないですが、カランのおかげで言えたり聞こえる英語が増えてると”嬉しいな”って思います。だからなんやかんや続けちゃうんですよね。
私は文法の筋トレと思ってやっています。なのでコツコツ頑張るタイプの人は意外とハマるかもしれません。
本当に4倍速く英語が身につくのか
カランは”通常より4倍速く英語が身につく”と宣伝されてますよね。それは本当なのでしょうか?
この点については、正直わかりません。
なぜなら英会話習得までの時間は人によっても環境によっても違います。カランをやった自分とやっていない自分を比べることもできません。
ですが先述した通り、ほかの事をあれこれやらなくてもこれ1つでいろいろできる教材です。
つまり”効率がいい”ので、そういう意味では通常より速く英会話を学べる教材だといえるでしょう。
個人的に4倍速く話せるようになるというよりは、速く文法と基礎単語を学び終えられるってイメージですね。
-効果や4倍速いのかについて考察!-
最初はレッスンについていけないと思う
じゃあカラン試してみたいけど「英語全然話せないからついていけるか不安…」と思う方も多いでしょう。
結論から言うと”英語は中学で習ったくらいかなあ”という英会話初心者なら最初はついていけないと思います。(突き落としてすみません…)
最初はとにかく速さがきついです。
実際私も始めたばかりの頃はスピードがつらくて、まともにレッスン成立してなかったと思います。(笑)
↓その時の話です。
ですが、カランメソッドはそういう英会話初心者がスピーキングを改善するためのものなので最初はできなくて当たり前です。
まずはなるべく毎日、1か月くらい頑張ってみましょう。そして1か月前の自分と比べて何か良い変化があったか比べてみてください。
もちろん急に英語が喋れるようになったりはしないですよ。あってもその変化はとても小さなものでしょう。
でもリスニングが良くなったとか、英語を話すこと自体に抵抗が減ったとか、何かしら前より良くなったと思えることがあればそれだけでいいのではないでしょうか。
そういう小さい変化を積み重ねて、英語が話せるようになっていくものだと思います!
カランを始めよう!
カランメソッドを始めるのであれば以下のどちらかがおすすめです。
・QQEnglish
・ネイティブキャンプ
1か月くらいなら、初回キャンペーンなど利用して金銭的負担も少なく試せると思います◎
質の高いカランレッスンができるQQEnglish
QQEnglish は英語力/指導力が売りのオンライン英会話スクールです。以前在籍してましたがスピーディ、かつこちらの間違いもしっかり直す理想的なカランレッスンができる講師が多い印象でした。
また、全員がオフィスからレッスンをしているので通信問題なども起きにくいです。(カランレッスンにおいて通信状況の良さはかなり重要!)
毎回確実に質の高いカランレッスンを受けたい人におすすめです。
公式サイト
コスパと安さ重視ならネイティブキャンプ
ネイティブキャンプ は安く、高頻度でカランを受けたい人におすすめです。
カランは予約料がかかりますが他の教材は受け放題なのでコスパが良いです◎。
予約料が毎回返還されるLIVEレッスンを活用すればさらにお得にカランが受けられますよ。
最近ではカラン受け放題オプションも登場してさらにカランメソッドが身近になりました。
公式サイト
どちらにするか迷う場合はコチラの記事で比較してますのでチェックしてみてください。
最後に
いかがでしたか?
私は英会話になんだか伸び悩んできたなあ、という時にカランメソッドを始めました。
最初はしんどかったですが、効率よく集中して取り組める教材なので今では始めて良かったと思います。
・効率のよい教材を探してる人
・通常の教材に飽きてきた人
・これから英会話を始める人
など様々な英語学習者の役に立つ教材だと思うのでぜひチャレンジしてみてください。
以上、NEラボでした!
カランメソッドについて他にもいろいろな記事を更新中です。